• 谷津沼の景観

  • 谷津沼から延びる谷津田

  • 里山と谷津田風景

  • ミヤコタナゴの稚魚
    (滑川町エコミュージアムセンター)

 厄病などが字内に入ってくることを防ぐようにするため、「フセギ」と呼ばれる行事が行われています。新藁を使い、普通のワラジ10足分と言われる大きなワラジ(約50cm)、太いぶち棒、七五三の注連縄を作り、他の字や地区からの進入路に掲げられます。大きなワラジを吊るす事により、「この地域にはこんな大きな人がいる」というので、疫病神が驚き、引き返すと言い伝えられてきました。
 現在でも滑川町伊古地区では、毎年4月15日に字の人々が集まり「フセギ」用のワラジ作りを行い、主だった進入路に掲げています。ワラジには、土踏まずに一つ、先端に二つの穴が開いていて、熱病の熱の息抜きのためのものと言われています。


  • 厄病などが字内に入ってくることを防ぐ
    「フセギ」行事

  • 他の字や地区からの進入路に掲げられる

 盆踊りは、お盆に帰ってきた祖先の霊を慰める霊鎮めの行事と言われています。
 レクレーションのない農村地帯での盆踊りは娯楽的な要素も含まれ、地域の結びつきを深め、帰省した人々の再会の場や男女の出会いの場として地域で受け入れられてきました。
 そして、盆踊りの際に中心部に作られる櫓の骨組みは、稲刈り後に稲を干す為に使われる「はんで棒」(地方によっては、稲木(いなぎ)、稲架け、稲機(いなばた)、稲架と言う) が使われてきました。各地域内で行われる盆踊りでは、櫓の高さも競って作られ、今日では、専用の柱を用意し、高さは毎年一定の高さによる櫓での盆踊りが行われています。


  • 昭和30年代の盆櫓

  • 現在の盆櫓

 夏祭り(7月中旬)には、「五穀豊穣」「無病息災」「厄除け」を祈願し、獅子舞の奉納が行われます。
 獅子舞の奉納にあたり、当番部落の総出による竹、紙などによる「花づくり」が行われます。真竹を割り七尺・五尺・三尺の長さの竹ヒゴを作り、これに柔らかい紙で作った花びらをそれぞれ七つ・五つ・三つとつけ、それに緑色の葉をあしらいます。(竹ヒゴの数は部落の総戸数程度作られ、後日各戸に配られる。)
 獅子舞は、雨乞い儀式の際にも重要な働きをし、奉納される。滑川町の「浅間神社」では、雨乞い儀式の奉納行列の際には、ミノ、笠の雨具をまとった者も入るほか、隣接する部落の「熊野神社」氏子による獅子舞も参加し、二組の獅子舞が一緒になって雨乞い奉納が行われたとの記録があります(雨待諸入用立替覚書帳(嘉永6年6月7日))。
 そして、雨乞い奉納の時には、この時だけの特別な獅子舞唄として「雨が振りそで雲が出た お暇申していざ帰らん」と降雨を祈願して歌われます

滑川町上空からの風景